新しくホーンテッドマンションの実写映画が2023年9月1日より公開になるということで、改めて旧作を振り返る機会を設けてみようかと♪
自分の好きなものがキャンペーンで連日お祭り騒ぎになるのは楽しいですね。
過去作品の種類
「ああ、エディ・マーフィのアレね」と20年前に公開された作品が思い浮かぶ人は割と多いと思いますが、実はホンテの映画化ってこれ以外にもあるのをご存じでしたか?
Disney+で見ることが出来る『マペットのホーンテッドマンション』
セサミストリートでお馴染み「マリオネット+パペット」の人形劇の権利を2004年にディズニーが買収したことによりマペット×ディズニー作品のコラボがいくつも制作されていて、そのうちの1つにホンテがあります。
ベースはマペットなので物語展開やテンポなんかはセサミストリートのイメージのままって感じの作品でしたが、アトラクに忠実なお屋敷の内装なんかは割と満足度が高くて個人的には悪くないなと思っています。
まぁそんな何回も見直したい程の面白さはないんだけども、興味のある人は是非1度見てみてください。
オタ目線で重視すること
そう、大事なのは物語展開よりも…
- アトラクに忠実な内装が描かれているか
- お屋敷の壮大さと耽美さが感じられる演出になっているか
- 退廃的な要素とコミカルな雰囲気のバランスがいいか
という点を重視して私は作品に期待を馳せます。
映画レビュー
それでは映画内容を細かく見ていきます✨
イントロダクション
最初に出てくるこの文字。
ホーンテッドマンションと言えばこれ!というくらい頻繁に使用されるフレーズで「ようこそ、愚かな人間ども」という意味。
命を落とす覚悟なくお屋敷に足を踏み入れる人間への忠告文ですね。わくわく
冒頭の出演者紹介部分の映像は「文字の背景」としてしか認識しないと思うんですが、この作品はここに大半のネタバレが凝縮されています(笑)。
これが理解出来ているとこの先の展開に納得が付随するので、要は2回目見る人に向けての凝った演出とでも言うんでしょうかね。
鍵が出てきたり、踊る二人を模したオルゴールが出てきたり。
華やかなマスカレードいいですよね、いいですよね、刺さりますよね。
優雅で華やかな世界が好きな層のこと分かってる良いシーンだ。
まじでドレスとか煌びやかな装飾の建築物のシーンだけでどれだけ心が躍るか…ッ。
そもそも仮面舞踏会ってなんで仮面をつけるかご存じでしょうか。
顔を隠して出会うことによって身分の差を感じさせず一期一会を楽しむ場にするのです。
つまりワンナイと割り切って遊ぶ分には良いイベントだけど、そこで出会った人と恋に落ちてしまうと階級の差で結婚が許されないという展開が十分に起こりうるので悲劇のロミジュリになりやすいんですね。
この映画も然り、典型的なパターンというやつ。
物語の鍵となるエリザベスが館の主グレイシーに宛てた手紙。
内容がちゃんと読めないので見過ごしてしまうけど、2回目見ると納得いくやつ。
これは封蠟と言って手紙の差出人の証明と未開封である証明を兼ねるものなんですが、物語の中では偽造されちゃってるので安易に無意味になってるっていうのはいいんだろか😂
偽造された手紙を読んでショックを受けるグレイシーさん。
ワインを飲んで倒れるヒロイン、エリザベス。
とても細かい演出ですが、エリザベスが死んだ瞬間に時計が死の数字と言われる13を指します。
うえーん!
亡きエリザベスを抱き抱えるグレイシーさん。
映っているすべてが美しい…とても良い構図です…。
彼女の死を苦に自殺しちゃったグレイシーさん。
アトラクションの有名なシーンですね!!!!!!
これはテンション上がる!!!!良!!!!
アトラクも毎回思うけどその構造どうなっとるん?
どうやってその高さまで体持って行って足場なくすん?笑
お屋敷外観引きの絵。
右側に!アトラクションと同じガラス張りの温室が!ある!!
(お屋敷本体もアナハイムを模してる気はするけど個人的にそんな愛着がないので右側だけ反応)
お屋敷に辿り着くまで
まずは物語の解説部分、不動産屋設定のくだり。
見てくださいこのアイアンゲートの美しさ。
上部がレースのようになっているのも可愛いし、透かしで空が見えるのも素敵だし、下部が👁に見えるようなデザインになっている脅かし要素があるのも良いですね~。
まぁお屋敷出てくるまではどうでもいいので殆ど割愛しますが、おうちが売れた時の売り主に会いに行った時のシーンが好き✨
ジム(エディ・マーフィー)の発言を一言拾ってはアドリブで歌い始めるコンビ。
これって後に出てくる歌う胸像のオマージュなのかな、なんて。
お屋敷到着
はいここ、右に注目でーす!
立派なお屋敷には高確率でこういう大きな器に入った植物が飾られています。
アトラクも乗り場にこういう器のからっぽになったものがいくつも飾られています。
ディズニーランドホテルにもたくさんあり「豪邸の印」みたいなものです。
それがお手入れされず荒んでいる演出が既に始まっているんですね~。
邸宅の真横に墓地がどーんのシーン。
個人的にはCGが甘くて20年前ならではだなぁと感じる部分ですね。
なんかボヤけてるのでもっとクリアにお墓を見せて欲しかった感ある。
「見てこのどデカいノッカー」ってシーンでノッカーが見切れてるのはどういうことです!?
ここかなり解せぬと思っているシーンです(#^ω^)
サイズ感は分かるけどデザインが分からぬ。
頼むよ細かい装飾が見たいんだよ見せてくれよ…
お屋敷は入ったらまずはどーんと大階段!
この王道感とても良い✨
アトラク正面扉は飾りなので脇から侵入する形なので大階段の概念がないのですが、もし入れたらきっとこうなんだろうなっていう憧れ。
ラムズリー登場シーンかっけえええええええ
館における執事の配役めちゃくちゃ大事だなと感じさせる作品で、ラムズリー悪い奴だけど雰囲気あってとても好きです。
長テーブルの晩餐会の用意のシーンも好き!
窓の外で雷が鳴り響いてる雰囲気がまさにホーンテッドマンションって感じで好き!
握手を拒否するのは幽霊だからなのかなと思いきや、後のシーンで普通に触れ合うからなんやねんって思っています🤔
閉じ込められてから
ジムが書斎に案内されたシーンで肖像画を発見。
ここは!白骨化するアレを!再現して欲しかったです!!!
せめてこのアングルだったら対にして撃ち合いするあの人たちを…。
でもこの書斎自体はPS2のゲームと似ていていい感じ。
グランドピアノがあるのもよき💗
アトラクではピアノの背景の窓は普通の窓、ガラス張りの中は棺配置ですが、まぁそのくらいのドッキングは許しましょう。
卓上の置物の首をパカパカいじって隠し扉を開閉して遊ぶジム。
ホンテには隠し扉という設定はないので、ここはちょっとアダムスファミリーとかハリポタみ?
メイドさん可愛い。
やっぱメイド服はロングですよ。
この方ナイス配役でとてもハマってると思うし吹替声優もピッタリで好き。
突然ぬっと現れるラムズリー最高。
背景の半円の窓も似たようなのがアトラクにあるんですよ。
どこまでも続く廊下のちょい手前の左側なんですが大体は見落とすと思われる(悲)。
下から見上げるとこうやって薄明るい夜空が透かしで見えるのが美しくてね、そういうの再現されてるのはとても良いですね。
この蜘蛛の巣っぽいデザインになってるのも可愛い。
絵画
これはWDWベースと思われますがウォークスルーで絵画エリアを通過するアトラクを再現されたと思われます。
日本はドゥームバギーに乗って絵画エリアを進んでいき目線が追いかけてきますが、アメリカのは絵柄が変わるトリックがありそれをモチーフにされているようです。
ドア
歪んで変形したドアもアトラクそのもの。
ドア周辺のデザインは多少違いますが、ドアノブの蛇デザインはアトラクと同じ✨
私はこれに愛着があるので同じドアノブだ!ってだけでかなりテンションが上がります。
マペットの映画にもこのドアノブは再現されていてファンにとっては重要アイテムですね。
屋根裏
安定のラムズリーぬっ!
屋根裏×花嫁のアトラクと同じ設定を活かしたビジュアルよきよき。
まぁここは映画の見せ所で花嫁にどういう背景を作ってお話を面白くするかが脚本と監督にかかっていると言っても過言ではありませんが、今作の場合は冒頭で全て描かれてるっていうね。
アトラクのBGS(バックグラウンドストーリー=物語設定)が曖昧で各国違ったりもするので、広げようと思えばいくらでも独自展開が出来るところです。
マダムレオタ
降霊術師のマダムレオタのシーン。
この映画ではリオッタと少し発音が違いますがそこはレオタでよかったのになんで変えちゃうかなー。
アトラクでもレオタのお部屋を回転するようにバギーが移動しますが、これではまるで「マダムレオタのティーパーティー」(by KAZさん)笑
楽器に追いかけられるシーンがありますが、実際のアトラクでは降霊術で霊を呼び覚ますアラーム音として使っているので楽器そのものが攻撃してくるようなのは映画独自のアレンジです。
お屋敷の外へ
「きっと私ならこうして出るだろうね」と、召使のおじさんのセリフがありますが、明らかに「私ならこうやって出るがな」のパロディなんだから言い回し変えなくてよかったのにー!というモヤモヤ感。
馬車はWDWのアトラク前に飾られているイメージが強いですが、日本ではアトラク内部の最後の墓地シーンに停車してるアイテムです。
亡霊が運転する馬車美しいね…。
淡く青光りするこの描き方が良いんだよね、ホンテの亡霊ちゃんたち。
この辺のシーンはもうその描写の宝庫ですね(*´艸`)
晩餐会の絵画から浮き出る撃ち合いおじさんたちがここに反映されていたり、お茶する亡霊たちが描かれていたり、宙に浮くティーカップもシーソーも再現されててうっとり。
とても大好きなシーンです🥰
「死んだ時にお迎えの光に会えなかった」というのがこの地を彷徨う理由だそう。
死後の世界には諸説あるので、なるほどそういう筋でいくのねふむふむという気持ち。
お馴染みヒッチハイクゴーストの3名。
アトラクでは左からフィニアス、エズラ、ガスという名前がついてるんですが、映画パンフによると彼らに名前はなく召使のおじちゃんにエズラの名前がついていて、制作陣の知識不足なのかなという感想。
帽子をかぶってバッグ持ってる小太りの男性というキャラは一致してるんだけど、それはエズラじゃなくてフィニアスだし亡霊ドッペルしちゃってない…?
安定の勝手に乗ってくる3人。
…にしても狭すぎませんかね?笑
亡霊側がちょっとビビって「しっかり目が合ってた」とか「霊能者かも…」とか言ってるのは可愛い😂
歌う胸像
さぁ私のイチオシなキャラ、歌う胸像ちゃんたちです!
(厳密に言うと首もげた子不在だし顔は違うんだけども)
いや~~~~~もうこのシーン最高。
冒頭の家が売れたご夫婦同様に人の話全く聞いてねぇ。
ジムが発した言葉を拾って好き勝手歌い出すけどちゃんとハーモニーになっている素晴らしさよ😂
納棺堂
ここは完全に映画のオリジナル部分。
でも手がたいまつを持っているのはアトラクの中にもあって、グッズ化もされている程ホンテにとっては象徴的な部分でもあります。
ネットの波で見つけた手の単品www
これはさすがにコアすぎる😂
アトラク内ではここと降車地で見られます。
ゾンビとの対決はアトラクに関係ないし耽美でもないので割愛(あまり興味がない)。
日本のアトラクには骸骨とかゾンビって一切出てこなくて、亡霊のみなんですよね。
そこになんか拘りがあるんじゃないかなって感じてたりもします。
エリザベスの真意発覚
冒頭からネタバレしていたエリザベスの真意が手紙発見によって明確に。
明らかにずっと怪しかったラムズリーが犯人だと分かるものの、映画を見ている人にとってそこはたいして重要なポイントではなく、あくまでもこの映画はお屋敷と亡霊の存在感にスポットがある感じ。
ラムズリーやっぱかっけえええええ。
「(結婚式の)支度をさせろ。ここでまた私に逆らったら容赦ない罰が待っている」ってメイドたちに言い渡すこのシーン、パイプオルガンの音楽も最高。
結婚式
まさかパイプオルガンがここで出てくるとは!
これはアイディア賞✨
なるほど、それならエズラがこの風貌で召使をやってることにも納得。
不協和音のウエディングソングが演奏されていますが、これはWDWのアトラクで屋根裏の花嫁のシーンでも同様の演出があります。
グレイシーさん、結婚式の装いイケてない説ある。
結婚式阻止
リオッタがころころと転がってきて落ち込むジムを励まし、2人で再突撃をかけるシーン。
水晶玉にシートベルトして効果あるんじゃろか(笑)?
エアバック出るのは笑ったwww
メイドさんのエマのドレスが可愛い(*´艸`)
改めて燭台も美しいですね…。
ジムが「その結婚に異議あり!」と乱入してサラがジムに駆け寄ると同時に、召使カップルも駆け寄るのエモい。
エズラやるじゃん。ひゅーひゅー!
ラムズリーおこ
「皆地獄に堕ちろおおおお!!!!」って叫んだとこまではいいんだけど、なんで突然窓から魂がいっぱい入ってきて暖炉から火のドラゴン出てくるのか分かんないし突然物語雑になったな!?って印象がぬぐえない😂
ラムズリーに偉大な力がある設定ここまで何もなかったやんけ。
ただこの迫力ある表情は好き💗
そんで出てきたドラゴン、ラムズリーの力によるものかと思ったらラムズリー襲われんのかよっていう「え、そっち??」っていう展開😂
すさまじい瞬発力によりジム巻き添え。
いやなんかもうここはギャグだわ。
冒頭の握手無視したシーンや、屋根裏での殴ってもかするのは「亡霊と人間は触れ合えない」って設定かと思いきや、めちゃくちゃ強く握れますやん。
そんで今度はグレイシーさんがジムを引っ張って助けてくれるっていう「触れるんですよねー」な設定。ああ設定。
昇天
なぜかこのタイミングで「天のお迎えの光」が射し込んでくるので皆大急ぎで地上にさようなら。
それはそれはもう大量の亡霊たちが一斉にさようなら。
えー、もうここ幽霊屋敷じゃなくなっちゃうじゃん(不服そうな顔で)。
あと結構光の端の方からでも行けるのね(笑)。
おしまい
お屋敷の権利書を貰ったジムはレオタを後部座席に乗せ、胸像を車にくくりつけて移動するラストシーン。
胸像どこ持っていくのー😂
個人的に推してる胸像の出番が最後にもオマケあって嬉しいのでした。